複数のパソコンやスマホでデータを保存・共有・管理できると人気のNAS。ここでは、NASのデータ復旧の方法や注意点をご紹介しています。
万が一NASにトラブルが生じた際には、参考になさってください。
NASのデータ復旧方法は大きく分けて2種類です:
復元ソフトを利用した場合の対応方法やリスク、そして業者に依頼した場合との復旧率の違いについて解説します。
復元ソフトを利用して自分で対応するメリットはコストの安さです。
復元ソフトのなかには無料で利用できるものがあり、有料のものでも業者に依頼するよりも一般的にはコストが安く、うまく利用すればデータ復旧の費用を抑えられるでしょう。
ただ、復元ソフトで復旧できるのは限られた状況のみであり、たとえばNASが物理的に壊れている場合は対応できません。
このため後述の通り復旧率は業者に依頼したほうが高いのが一般的です。
また、復元ソフトのなかにはNASに対応していないものがあり、対応しているものであってもネットワーク経由のために時間がかかる場合があります。
NASのネットワーク機能が壊れている場合も含め、NASで利用しているHDDを取り出しパソコンに直接接続して作業をおこなう必要もあるかもしれません。
これらの点を理解した上で利用するようにしてください。
復元ソフトの具体的な利用手順は以下の通りです:
何らかのトラブルがありNASのデータを消去してしまった場合、専門のデータ復旧業者に依頼する選択肢もあります。この時に重要なのは、信頼できるデータ復旧業者を選ぶことです。もし業者選びに失敗してしまった場合には、せっかく依頼したのに、データを復旧することができなかった、ということになる可能性もあります。
業者を選ぶ際には、下記のような点に注目して選択すると良いでしょう。
業者を選ぶ際にはさまざまな点について確認することが大切です。例えば、あまりにも安い料金で対応するとしている業者などには注意が必要です。
NASのデータ復旧を業者に依頼した場合に得られる最大のメリットは、自分で試みるよりもデータ復旧が成功する可能性が高いということです。データ復旧の際には、専門のスタッフが症状を診断するところから始めます。どのような原因によってデータが消えてしまったのかを判断し、その状況に合った方法でデータ復旧作業を行うため、データ復旧の可能性が高いといえます。
さらに、専門業者の場合はデータ復旧までのスピードが速い点もメリットのひとつです。業者によって対応スピードは異なりますが、早急にデータを復旧する必要がある場合などは特に、業者への依頼を検討してみることがおすすめです。
データ復旧を業者に依頼した場合に考えられるデメリットとしては、データ復旧のために費用が必要になるという点が挙げられるでしょう。自分で対応する場合よりも費用がかかるので、依頼を躊躇する場合もあるかもしれません。しかし、NASのデータ復旧を自分で行えるのは限られた状況のみとなっているため、どうしてもデータ復旧をしたい場合には業者に依頼するのがおすすめです。
また、同じようなデータ復旧業者でも、その技術には差があります。もし、技術力の低い業者に依頼してしまった場合には、料金を支払ったのに、結局データは復旧できなかったという結果になる可能性もあるので、慎重に業者選びを行いましょう。
NASからデータを復旧する場合、一般的には復元ソフトよりも業者に依頼したほうが復旧率が高いです。
これにはいくつかの理由があります:
コストが気になる場合でも、まずは見積もりを取ってデータ復元ソフトと比較してみてはいかがでしょうか。
復旧業者のなかには無料で診断や見積もりをおこなってくれるところや、費用を成果報酬制としデータの復旧ができた場合のみ支払いが必要なところがあります。
NASのデータ復旧を行う上で最優先なのは、機器の電源ケーブルを抜いて状況を悪化させないことです。
その理由はケーブルを繋いで機器に通電されているだけで、状態が悪化してしまったり、データが上書きされてしまうケースがあるためです。
電化製品やPCは不具合が起きた際、再起動で直るケースもありますが、NASの再起動はハードディスクや内部部品に大きな負荷を与えることもあり、状態の悪化を招くリスクがあります。
そのため、電源ケーブルを抜いて状況の悪化を防ぎながら、専門業者の到着を待つのがよいでしょう。
NASにトラブルが発生した場合、次のような障害や不具合が発生している可能性があります。
論理障害とは、機器の物理的な破損ではなく、HDD内部で何らかのデータエラーが起こってデータが読み込めなくなる症状のこと。
誤操作・削除・初期化(フォーマット)などにより、不具合が発生します。NASの故障原因で一番多いのがこの論理障害です。中でも、リビルドの失敗による論理障害が多いです。
物理障害とは、物理的に故障した・破損したことによって生じる障害のことです。
NAS・サーバーの内蔵HDDからカチカチという異音が聞こえたり、焦げ付いた臭いがしたりしたら要注意です。落下や水没の他、NAS端末そのものが破損・故障した場合にも発生します。
NASは、内部パーツ等の経年劣化によって、ある日突然故障することもあります。
NASに使われているHDDの寿命は、一般的に3~5年程度と言われています。3年を目安に、故障リスクが上がると考えておいた方が良いでしょう。
本サイトでは、「健全であること(違法ダウンロードによるデータを保持しているメディアの復旧を行わない・データ復旧成功率を謳う広告を出さない・成果報酬型の料金システムの採用)」「専門であること(中度以上の障害レベルにも対応できる技術力)」「高品質であること(国際規格に則ったサービス運営・マネジメントを提供している)」の3点に着目し、本当に信頼できるデータ復旧業社を紹介しています。データ復旧を依頼する業者を探す際には、ぜひ参考になさってください。
データ復旧が必要になる例としてNASが起動しない、アクセスできなくなるケースや、共有フォルダのファイルを削除してしまうケースが多いです。
またNASのデータ復旧料金は、「ドライブベイ」と呼ばれるNAS本体に用意されたHDDの設置スペースによって、データ復旧の料金が異なります。
会社でファイルサーバーとして使用していたが、突然データにアクセスできなくなった。
ディスクの一つにセクター不良等の物理障害が発生しており、BIOSからもディスクを認識したりしないなど、動作が不安定でした。
しかし、障害自体はさほど重いものでなかったため、クローンディスクを作成して目的のデータを抽出することができました。
共有サーバーとして使用中に、ディスクにエラーランプが点灯。その後はしばらく使用できていたが、ある日データに一切アクセスできなくなった。
NASそれぞれのディスクに物理障害を確認しました。まず4のディスクが壊れ、しばらくして1にも障害が発生し、RAIDが崩壊したようです。
そこで、1のクローンディスクを作成し、無事だった2,3を含む3台のディスクからデータを抽出しました。
主業務用とバックアップ用、どちらも何もしていないのに認識されなくなりました。
調べたところ、RAID障害、物理障害、論理障害を併発していました。
そこで、物理修復、RAID修復、再構築、論理修復を行ったところ、すべてのデータ(合計サイズ15.1TB)を無事復旧することができました。
4台のハードディスクドライブのうち2台に物理障害が発生し、NASにアクセスできなくなる。
ログを調査したところ、Disk1は1年以上前に故障し、残りの3台で使用されていたことが判明。 Disk2に障害が発生したタイミングでRAIDが崩壊し、データへのアクセスができなくなった模様でした。 最新のデータを復旧するためには最後まで使用していた3台(Disk2~4)からデータを抽出する必要があった。
幸運にも最後に障害が発生したDisk2の障害が軽かったため、目的のデータを復旧することに成功。
4台のハードディスクドライブでRAID5を使用。
故障したDisk1を新しいディスクに交換してRAIDを再構築している際、他のディスクに物理的な障害が発生。
リビルド中に故障したDisk2に物理的処置を行った結果、データを復旧することに成功。
2022年5月調査時点でデータ復旧協会に所属する14社の中から、データに関する専門業者であり、サービス運営・マネジメントに関わる国際規格(ISO9001、ISO27001のいずれか)を取得している3社について詳しく調査しました。
データ復旧の依頼を考えている方はぜひ参考になさってください。
オールメディア・フォーマットで
成功報酬&迅速対応を実現
引用元:アドバンスデザイン公式HP
(https://www.a-d.co.jp/datarecovery/agt/dr1168313/)
障害の種類や程度に応じて
豊富なメニューをラインアップ
引用元:A1データ公式HP
(https://www.a1d.co.jp/)
動画復元・修復において
固定料金で対応
引用元:データレスキューセンター公式HP
(https://www.rescue-center.jp/)