光レーザーなどの技術で、情報を保持している光メディア。ここでは、光メディアのデータを削除してしまったり、損壊によってデータが消えてしまったりした場合のデータ復旧の方法や注意点をご紹介します。
CDやDVDといった光メディアのデータ復旧方法は大きく分けて2種類です:
復元ソフトを利用した場合の対応方法やリスク、そして業者に依頼した場合との復旧率の違いについて解説します。
復元ソフトを利用して自分で対応するメリットはコストの安さです。
復元ソフトのなかには無料で利用できるものがあり、有料のものでも業者に依頼するよりも一般的にはコストが安く、うまく利用すればデータ復旧の費用を抑えられるでしょう。
また、ちょっとした傷であれば盤面の傷を取るヤスリや機械を使って自力で回復させる手もあります。
ただ、これらの方法で復旧できるのは限られた状況のみであり、たとえばあまりにも光メディアについた傷が深い場合や、劣化が激しい場合は対応できません。
このため後述の通り復旧率は業者に依頼したほうが高いのが一般的です。
これらの点を理解した上で利用するようにしてください。
復元ソフトの具体的な利用手順は以下の通りです:
光メディアからデータを復旧する場合、一般的には復元ソフトよりも業者に依頼したほうが復旧率が高いです。
これにはいくつかの理由があります:
コストが気になる場合でも、まずは見積もりを取ってデータ復元ソフトと比較してみてはいかがでしょうか。
復旧業者のなかには無料で診断や見積もりをおこなってくれるところや、費用を成果報酬制としデータの復旧ができた場合のみ支払いが必要なところがあります。
CDやDVDなど光メディアのデータが消失してしまう一番の原因は、記録面に傷がついてしまうことです。
そのため、データ消失のリスクを下げるために普段から専用のケースに入れ、記録面を保護するようにしましょう。
その他にも上記で述べた記録面の劣化により、データ消失するケースがあります。
記録用の光メディアには、ディスクの表面に有機色素が塗布してあります。
データを記録する際、このディスク面に強いレーザー光を照射して有機色素を焼き切ることでビットの作成をすることができます。
このようにデータを記録しているので、データの復旧率を高めるためには直射日光を避ける、湿度の高い場所に保管しないなどの工夫をとることが必要です。
光学メディアの代表的な障害事例と対策をご紹介します。
論理障害とは、内蔵されているデータが壊れることによって発生する障害のことです。「データを削除してしまった」「フォーマットによってデータが消えてしまった」といった誤操作が主な原因です。
物理障害とは、光メディア自体にダメージが加わって発生する障害のことです。光メディアは、ディスク表面に光を当てて反射率の違い・色素の変化でデータを読み取ります。
そのため、ディスク表面に傷があると、光が散乱してしまって正しくデータを読み込めません。また、日当たりの良い場所に放置することで、色素が劣化してデータを読み込めなくなります。高い温度や、カビの繁殖によっても影響が出るため、高温多湿の環境で保管しないよう注意しましょう。
データ保存用の光メディアはレーザー光を利用した色素変化により、データを記録しています。
そのため、長時間直射日光に当ててしまうと色素変化が起こりデータ消失のリスクが高くなります。
またカビが発生することによってデータ消失するケースもあるので、湿度が高い場所に保管するのは避けるべきでしょう。
理想的なのは冷暗所への保管ですが、冷暗所に保管したとしても数十年で光メディアのデータは消失するといわれています。
光メディアの活用方法としては、データを貯め込むものではなく貯め込んだデータを配布する際に用いるのがよいでしょう。
CDをクイックフォーマットしてしまった。
クイックフォーマットによって、データ構造の情報が壊れた状態になっていました。メディアに残っていたファイルの情報からデータ復旧を行い、必要なデータの復元することができました。
ディスクをパソコンで読み込もうとすると、「フォーマットしてください」と表示される。
ディスク内のデータのディレクトリ構造に損傷が見られました。ディスクに残っていたファイルの情報からデータの修復作業を行うことで、希望されているデータを復旧することができました。
CDをパソコンで読み込むことができない。
ディスクの表面に非常に細かい傷があったことが原因でCDを読み込むことができませんでした。専用の機械でメディア内を清掃することで、メディアの読み込みに成功し、必要なデータを復元することができました。
コーヒーがケース内部にまで侵入し、ディスクが浸かっている状況でした。
発生してから時間が経っていたため、表面に異物が固着している。
洗浄を行い専用ツールに読み込ませたところ、データを抽出することができました。
不良セクターが発生しており一部ファイルに破損がありましたが、多くのデータ抽出に成功。
浸水やディスクが破損した場合は、時間を置かずにすぐに専門業者に持っていくことが大切です。
徐々に読み込みが安定しなくなる。
時間が経つとディスクを完全に読み込むことができなくなる。
調査の結果、指紋やタバコのヤニが大量に付着していることが判明。
キズが少なく表面が汚れているだけだったため、ディスク面のクリーニングを行う。
その後専用の復旧ツールを使うことで、全てのデータ復旧に成功する。
2022年5月調査時点でデータ復旧協会に所属する14社の中から、データに関する専門業者であり、サービス運営・マネジメントに関わる国際規格(ISO9001、ISO27001のいずれか)を取得している3社について詳しく調査しました。
データ復旧の依頼を考えている方はぜひ参考になさってください。
オールメディア・フォーマットで
成功報酬&迅速対応を実現
引用元:アドバンスデザイン公式HP
(https://www.a-d.co.jp/datarecovery/agt/dr1168313/)
障害の種類や程度に応じて
豊富なメニューをラインアップ
引用元:A1データ公式HP
(https://www.a1d.co.jp/)
動画復元・修復において
固定料金で対応
引用元:データレスキューセンター公式HP
(https://www.rescue-center.jp/)