ここでは、データ復旧の仕組みについて解説します。なぜデータを保存・削除できるのか、そのメカニズムを理解し、トラブルが起きた際に落ち着いて対応できるようにしましょう。
サーバーやRAIDなどの機器は、ある日突然故障してしまうことがあります。または、誤ってHDDやSSD、NAS等といった記憶メディアからデータを消去してしまった、なんていうトラブルを自ら起こしてしまうこともあるでしょう。
しかし、多くの場合、保存されているデータはメディアから完全に消去されずに残っています。データ復旧とは、このような理由によって読めなくなったデータを、記憶メディアの中から救出し、故障前と同様に使用できる状態にまで復旧させることを言います。
HDDのデータが消えてしまった、読み込めなくなったなどのトラブルが発生した場合、HDDが物理的に破損している「物理障害」と、内部データ破損やファイルシステムの障害などが発生している「論理障害」という2種類の原因が考えられます。
物理障害が発生している場合には、本体の分解やパーツ交換などの作業が必要になるため、自力で復旧を行うことは難しいといえます。しかし、軽度な論理障害の場合はデータ復旧ソフトによって自身での復旧ができる可能性があります。
もしパソコンが問題なく起動できる場合には、使用しているOSに対応している、信頼できるデータ復旧ソフトを使用して復旧を試みるという選択肢があります。しかし、ソフトを使用することでデータが上書きされたり、物理障害が発生している場合には障害の度合いが大きくなったりというリスクもありますので、復旧したいデータが大切なデータである場合には注意が必要です。
もし自分で対処できない、大切なデータを復旧させたいと考えている場合には、データ復旧サービスを提供している専門業者に依頼することがおすすめです。
修理サービスの場合は、「壊れてしまった機器を直す」という点を重視していることから、破損したパーツを修理や交換するという対応になります。場合によっては機器を丸ごと交換するというケースもあるでしょう。
修理を行う場合には、HDDの中に保存されているデータは一切保証されません。もしHDDが故障している場合には丸ごと交換することもあるため、修理後には全くデータが残っていない可能性もあります。中にはデータ移行サービスを提供している場合もありますが、全データが移行されるとは限らないため、基本的に修理を行う場合にはデータは失われるものと考えておきましょう。
データ復旧は、HDD内に保存されていたデータを復旧させることを目的としています。そのため、もし機器の破損が見られる場合でもデータ復旧サービスではデータの復旧を重視します。その結果、HDDのデータは無事に復旧できたものの、機器は故障したまま業者から戻ってくるといったケースもあります。
データは、HDDに内蔵されている円盤状のパーツ「プラッタ」に記録・保存されます。そして、保存されたデータは、小さなサイズに分割されます。
記憶装置である「プラッタ」は、HDDに複数搭載されており、保存データは記憶領域が空いているスペース(管理領域)に書き込まれます。
データを読み出す際には、この管理領域を経由した上で、記憶領域に保存されているデータにアクセスするということになります。
データを削除したとしても、記憶領域に保存されているデータは即時削除される、というわけではありません。
PC上からは見ることができなくなっているため「データはない」と思いがちですが、実際のところは、管理領域のデータ情報に「削除した」という内容が記録されただけなのです。
そのため、記憶領域に保存されているデータの痕跡はまだ残っているということになります。 そしてそのデータは、残っている場所に新たにデータが上書きされた時にはじめて消去されるのです。
データを削除しても、プラッタ上には実際のデータが残っているため、復旧させたい場合は管理領域の情報によってデータを読み込めば、それは可能になります。
こういった理屈を聞くと、「データが削除されても復旧は簡単」だと思うかもしれません。 ですが、実際のところ削除したデータは復旧が難しくなるケースのほうが多いのが現状です。
上述したとおり、削除されたデータはPC上では見えなくなるけれど「消去された」わけではありません。見えなくなったデータは保存されている記憶領域に、新たに保存されるデータによって上書きされ、消去されると言う仕組みになっているからです。
そのため、削除されたデータは時間が経つほど復旧することは難しくなります。復旧を成功させる確率を高めたいのなら、新たなデータを保存しないようにすることが賢明でしょう。
本サイトでは、「健全であること(違法ダウンロードによるデータを保持しているメディアの復旧を行わない・データ復旧成功率を謳う広告を出さない・成果報酬型の料金システムの採用)」「専門であること(中度以上の障害レベルにも対応できる技術力)」「高品質であること(国際規格に則ったサービス運営・マネジメントを提供している)」の3点に着目し、本当に信頼できるデータ復旧業社を紹介しています。データ復旧を依頼する業者を探す際には、ぜひ参考になさってください。
2022年5月調査時点でデータ復旧協会に所属する14社の中から、データに関する専門業者であり、サービス運営・マネジメントに関わる国際規格(ISO9001、ISO27001のいずれか)を取得している3社について詳しく調査しました。
データ復旧の依頼を考えている方はぜひ参考になさってください。
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