NASは、データの格納や管理、ファイルの共有などを行ううえで非常に重宝する機器です。
職場環境でも使用機会が多いため、急にアクセスできなくなってしまうと業務がストップしてしまったり、大事なデータが取り出せなくなったりしてしまいます。
ここでは、NASにアクセスできなくなった時の原因の確認方法から対処法まで解説していきます。
アクセスできなくなった際、慌てずに対応できるようぜひ参考にしてみてください。
NAS(Network Attached Storage)は「ネットワーク接続ハードディスク」とも呼ばれ、その名の通りネットワーク(LAN)に接続して使用できるHDDのことです。
通常、HDDはパソコンに接続して端末単体で使用するのが一般的ですが、LAN接続できるNASは社内や家族とも共有で使うことができます。
次の使用例を見てみましょう。
上記のような使い方をはじめ、用途は多岐に渡ります。
このようなネットワークに接続して使用できるという点でクラウドストレージと混同されがちですが、こちらも別物なので注意が必要です。
NASは同一ネットワーク内での使用ですが、クラウドストレージはインターネット接続して使用します。
つまり、クラウドストレージはインターネットに接続できる環境であれば、どこからでも接続できるということです。
NASは「RAID構成」で、複数台のHDDを組み合わせているのが主流であり、冗長性があることから問題が発生してもデータをロストしにくい特徴があります。
非常に便利なNASですが、だからこそ使えないと困ってしまうという人も多いことでしょう。
ここでは、NASにアクセスできない時の原因について紹介します。
初期導入やパソコンの入れ替えを行った際に起こりがちなのが、NASへの接続設定が誤っているケースです。
また「昨日まで使えてたのにいきなり使えなくなった」という場合には、OSやウイルス対策ソフトのセキュリティに引っかかってしまっている可能性もあります。
こちらはOSアップデートや、利用している端末の設定に依存するもので、アクセスできない際は見直しが必要でしょう。
NASはネットワーク接続して使用するものなので、ネットワークの不具合によってもアクセスできなくなります。
「LANケーブルが抜けてる(壊れている)」「ルーターにエラーが出てる」などネットワークトラブルの原因は多岐に渡ります。まずは、pingが通るのか確認や、他の端末でもアクセスを試してみるなど、順序立てて原因を特定しましょう。
HDDは消耗品であり、加熱や衝撃、経年劣化などから故障してしまいます。
NASはRAID構成なので、1つのHDDが故障してもデータをロストすることはありませんが、バックアップから戻せなくなってしまうと復旧の難易度は非常に上がります。
NASに限らず、システムや機器のトラブルシューティングにおいて原因の特定は基本です。
ここでは、NASにアクセスできない時に確認することを紹介していきます。
使用しているNASのモデルによって異なりますが、接続台数の上限が設けられています。
この上限を超えたを超えた台数からのアクセスがあると、ネットワークが安定せずアクセスできないことがあります。
そのため、アクセスできない時には一度全員接続を切って、アクセスする端末を限定して試してみましょう。
NASにアクセスできない際、原因がNAS側にあるとは限らず、使用しているパソコンにある可能性もあります。
その場合には、他の端末からアクセスができるか確認するのがおすすめです。
他の端末でアクセスでき、原因が使用端末にあると判明した場合には、ネットワークの見直しを行いましょう。
その際、ネットワークの設定のリセットを試してみると復旧する可能性があります。
ネットワークからNASのドライブが確認できない場合には、IPアドレスを指定してアクセスできるか確認してみましょう。
NASのIPアドレスを把握しておく必要がありますが、エクスプローラーのアドレスバーにIPアドレスを入力するだけなので非常に簡単な確認方法です。
そもそもネットワーク環境が正常でなければNASにアクセスすることはできません。
「LANケーブルは抜けていないのか」「使用しているLANケーブルは破損していないか」「通信は通っているのか」などの確認は社内インフラおける確認作業で最も基本的なことです。
通信ができているか否かの確認は、コマンドプロンプトでpingコマンドを使用するのが確実です。
こちらも複数端末で確認を実施することで、使用端末の通信状態のみ異常なのか、全体的にネットワークに異常があるのかを把握できます。
また、OSのアップデートによってこれまで登録されていたネットワークの接続資格情報が消えている可能性もあるので、これらの見直しを行うようにしましょう。
アクセスできない原因がある程度特定できたら、対処法を1つずつ試していきます。
ここでは、NASにアクセスできない時の対処法を紹介していきます。
基本的に、NASはネットワーク環境に接続すると、使用できるIPアドレスを自動取得します。
しかし、自動取得の設定だとネットワークが不安定でアクセスできない可能性があります。
そのため、初期設定時に固定のIPアドレスを設定していない場合には、こちらから試してみると良いでしょう。
また、IPアドレスは同一ネットワーク内で重複していると使用できません。
直近で「新しく端末を追加した」「IPアドレスを変更した端末がある」といった場合には、そちらの見直しも行いましょう。
ネットワーク設定がパブリックネットワークになっていると、NASをはじめとするネットワーク上のデバイスから隠されてしまうことがあります。
ネットワーク上でNASが確認できない時には、プライベートネットワークへ変更を行いましょう。
プライベートネットワークに設定することで、ネットワーク上で検知できる可能性があります。
原因が特定できない場合や、対処法を試しても状況が改善されない場合、NASが物理的・論理的に問題が発生している可能性があります。
そのような状況に陥った場合には、専門業者への依頼を検討することをおすすめします。
いきなり業者に依頼することに抵抗がある人は、使用しているNASのサポートセンターに問い合わせるのも良いでしょう。
NASは、ネットワークに接続できるHDDであり、データの保存や管理に重宝します。
メールでは送ることができない大容量のデータであっても、ネットワーク上に格納しておけば簡単に共有することも可能です。
非常に便利なNASですが、それだけに急にアクセスできなくなってしまうと業務が止まってしまうこともあります。
アクセスできなくなった時は原因の特定から着手しますが「どこを確認したら良いか分からない」という人もいることでしょう。
その際には、アクセスできなくなる直近でネットワークや端末の設定変更を行っていないか思い返すと、アタリが付きやすいのでおすすめです。
さまざまな対処法が存在しますが、データを復旧させる場合、ミスをするたびに復旧できる確率が下がってしまうことも忘れてはいけません。
大切なデータをロストしないためにも、トラブル時には専門業者に依頼をすることも視野に入れましょう。
当サイトではおすすめのデータ復旧会社を紹介しているので、専門業者探しに悩んだ際にはぜひそちらも参考にしてください。
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