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データ復旧では、媒体の種類や障害状態、必要な作業によって、数万円から数十万円以上の費用がかかることがあります。そのため、見積額が高いという理由だけで、直ちに悪質な業者と判断することはできません。
注意したいのは、診断根拠を説明しない、契約や入金を急がせる、成功報酬の条件が曖昧、同意していない追加作業を行う、元の媒体を返却しないといった対応です。
このページでは、国民生活センターが公表しているデータ復旧サービスの紛争事例を参考に、悪質なデータ復旧業者を避けるための確認項目、成功報酬や復旧率の見方、トラブルが起きたときの相談先を解説します。
公表事例について
このページで紹介する国民生活センターの資料は、消費者と事業者の間で発生した紛争と、ADR手続の概要をまとめたものです。個別の事業者について、刑事上の詐欺や違法性が確定したことを示すものではありません。
このページで分かること
仕事の資料、家族の写真、顧客情報などが突然開けなくなると、「少しでも早く取り戻したい」と焦ってしまいます。
利用者が冷静に比較できない状況で、契約や支払いを急がせる事業者には注意が必要です。
データ復旧の料金は、媒体の種類や容量だけでなく、障害箇所、部品交換の有無、復旧したいデータの内容などによって変わります。
媒体を確認していない段階で「確実に復旧できる」「必ずこの金額で終わる」と断言された場合は、判断根拠を確認しましょう。
「成功報酬」と案内されていても、何をもって成功とするかは業者によって異なります。
利用者が期待する「成功」と、業者の規約上の「成功」が異なると、料金トラブルにつながる可能性があります。
HDDやスマートフォンを業者へ発送した後に、見積額や契約条件へ疑問を感じても、媒体を返却してもらうまで他社へ相談できません。
見積もり後のキャンセル料、返送料、分解後の返却状態を、発送前に確認することが重要です。
データ復旧で数十万円の見積もりを提示されたからといって、直ちに悪質な業者とは判断できません。
次のような案件では、作業費用が高くなる可能性があります。
重要なのは、料金が高いか安いかだけではなく、その金額になる理由を説明してもらえるかです。
次の内容を確認しましょう。
見積もりを比較する場合は、次の条件が同じか確認してください。
見積額だけを比較すると、含まれている作業や費用の違いを見落とす可能性があります。
媒体を確認していない状態では、復旧可否を正確に判断できません。
症状を聞いただけで「100%復旧できる」「絶対に大丈夫」と断言する業者には、判断根拠を確認しましょう。
「今すぐ契約しないと復旧できなくなる」「本日中に入金しなければ料金が上がる」などと、契約判断を急がせる場合は注意が必要です。
診断費、作業費、部品代、送料、復旧先媒体代などの内訳を示さず、口頭で概算額だけを伝える業者は避けた方がよいでしょう。
何をもって復旧成功とするのか、書面で確認できない場合はトラブルにつながる可能性があります。
必要なファイルの一部しか戻らなかった場合に、満額を支払うのか、減額されるのかを確認してください。
復旧できなかった場合でも、診断費、部品代、送料、分解作業費などが発生することがあります。
見積もり後に追加作業が必要になった場合、利用者の承諾を得ずに作業を進め、追加費用を請求する業者には注意しましょう。
復旧できなかった場合やキャンセルした場合も、元のHDD・SSD・スマートフォンを返却してもらえるか確認します。
受付会社と実際の作業会社が異なる場合があります。自社作業か外部委託か、どこで媒体を扱うかを確認しましょう。
申込み前に契約書、利用規約、キャンセル料を確認できない場合は、その場で契約せず持ち帰って検討してください。
データ復旧では、媒体の状態を悪化させないため、使用停止を急ぐ必要があるケースがあります。
たとえば、次のような場合です。
「電源を切って使用を止めてください」という助言自体は、不自然ではありません。
一方で、媒体の使用停止と、契約・入金を急がせることは別です。
| 項目 | 適切な案内例 | 注意したい案内例 |
|---|---|---|
| 初動 | 媒体の電源を切り、使用を止める | 今すぐ契約・入金しなければ悪化する |
| 診断 | 媒体を確認してから復旧可否を判断する | 未診断で必ず復旧できると断言する |
| 納期 | 障害状態によって変わると説明する | 契約すれば必ず即日復旧できると説明する |
| 契約 | 見積書・規約を確認する時間を設ける | 短い期限を設けて署名・入金を迫る |
高い復旧率を掲載しているだけで、悪質な業者とは判断できません。
重要なのは、数字の高さではなく、復旧率がどのように計算されているかです。
復旧率の分母が、問い合わせ件数、診断件数、正式依頼件数のどれなのかで数字は変わります。
ファイルを一つでも取り出せれば成功とするのか、必要なデータをすべて取り出せた場合だけを成功とするのかを確認します。
復旧が難しい媒体を正式依頼前に除外している場合、正式依頼後の復旧率は高くなります。
過去1か月の実績か、数年間の累計か、HDDだけか、スマートフォンやNASも含むかを確認してください。
過去の案件で復旧率が高かったことと、依頼した媒体を必ず復旧できることは別です。
個別案件の復旧を保証するような表現には注意しましょう。
成功報酬は、すべての業者で同じ条件ではありません。
「復旧できなければ無料」と書かれていても、診断費や送料、部品代などが発生する場合があります。
次のどの状態を成功とするか確認してください。
ファイル名、フォルダ名、保存期間、拡張子などを具体的に伝え、希望データが戻った場合だけを成功とできるか確認します。
必要なデータの一部だけが戻った場合に、満額を支払うのか、復旧量に応じて減額されるのかを確認しましょう。
ファイル名が確認できても、写真が開けない、動画を再生できない、文書が破損している可能性があります。
支払い前にサンプルを確認できるか質問してください。
見積もり時には、「必要なデータが一つも戻らなかった場合の総支払額」を確認しましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 運営者情報 | 法人名・商号、所在地、代表者、法人番号、連絡方法が確認できるか |
| 診断 | 障害状態と必要な作業の根拠を説明しているか |
| 見積もり | 総額、内訳、追加料金が発生する条件が明記されているか |
| 成功条件 | どのデータがどの状態で戻れば成功となるか |
| 一部復旧 | 一部のデータだけ戻った場合の料金はいくらか |
| 復旧不可時 | 診断費、部品代、送料などの支払額が明確か |
| キャンセル | 診断前・診断後・作業開始後のキャンセル料が明確か |
| 追加作業 | 利用者の同意なしに追加作業を行わないか |
| 元媒体 | 復旧の成否やキャンセルにかかわらず返却されるか |
| 作業会社 | 自社作業か、外部委託・再委託か |
| 作業場所 | 国内・海外を含め、どの施設で作業するか |
| データ管理 | 復旧データの保管期間、消去方法が明確か |
| 契約書 | 見積書、規約、キャンセル条件を書面で確認できるか |
| 比較検討 | 他社診断のために媒体を返却してもらえるか |
固定電話番号がないことだけで、悪質な業者とは判断できません。
法人名、所在地、法人番号、利用規約、請求書の発行など、運営者情報に一貫性があるかを確認しましょう。
スタッフの写真が掲載されていることは、復旧技術、料金、情報管理体制を直接証明するものではありません。
診断設備、作業会社、契約条件、情報セキュリティなどを優先して確認してください。
外部委託していること自体が、悪質というわけではありません。
重要なのは、委託の事実、委託先、作業場所、再委託、責任範囲を事前に説明しているかです。
国民生活センターでは、データ復旧サービスに関する複数の紛争事例を公表しています。
事例の読み方
以下はADR資料の概要です。資料には申請人と事業者双方の主張が含まれており、事業者の違法性や詐欺が確定したことを意味しません。
HDDのデータ復旧を依頼した消費者と事業者の間で、料金の説明と復旧成功の条件をめぐって紛争になった事例です。
消費者側は、ホームページの「成功しなければ料金を請求しない」という表示や、問い合わせ時の説明から、料金は10万~20万円程度と認識していたと主張しました。
一方、事業者側は、正式料金は24万~34万円程度になると説明し、データの一部を復旧できたため成功に当たると主張しました。
主な争点は、次のとおりです。
この事例からは、希望するファイルを具体的に伝え、成功条件と正式な見積額を書面で確認する重要性が分かります。
参照:国民生活センター「データ復旧サービスの解約に関する紛争」
起動しないパソコンのデータ復旧を依頼し、約28万4,000円を支払ったものの、返却後もパソコンの電源が入らず、機器の損傷をめぐって紛争になった事例です。
申請人側は、別の修理会社から「慎重さに欠ける作業による損傷」と説明されたと主張しました。
このような事例では、作業前後の媒体・機器の状態を記録しておくことが重要です。
参照:国民生活センター「データ復旧サービスの解約に関する紛争(2)」
起動しなくなったスマートフォンを事業者へ持ち込み、復旧の可能性が高いと説明を受けて約28万円を支払ったものの、後日復旧できなかったと連絡され、契約・料金をめぐって紛争になった事例です。
申請人側は、スマートフォンが分解された状態で返却されたと主張しています。
この事例からは、次の点を事前に確認する重要性が分かります。
参照:国民生活センター「データ復旧サービスの解約に関する紛争(3)」
国民生活センターでは、その後もデータ復旧サービスの契約・解約に関する紛争事例を公表しています。
個別事例では、次のような点が争いになりやすい傾向があります。
契約前には、最新の国民生活センター公表資料も確認するとよいでしょう。
追加費用に納得できない場合は、内容を確認するまで作業を進めないよう、メールなど記録が残る方法で伝えます。
媒体が店舗、国内ラボ、外部委託先のどこにあるか、すでに分解・部品交換されているかを確認してください。
他社へ相談したい場合は、元媒体の返却をメールや書面で依頼します。
返送料やキャンセル料も確認しましょう。
次の資料を保存してください。
カード決済の場合は、契約内容と請求についてカード会社へ相談できる場合があります。
ただし、支払い停止やチャージバックが必ず認められるとは限りません。
個人として契約した場合は、消費者ホットライン188へ相談します。
高額請求、媒体の返却拒否、虚偽説明、脅迫的な請求などがある場合は、弁護士や警察への相談も検討してください。
事業者との連絡を断つ前に記録を保存してください
感情的にやり取りを終了すると、契約内容や作業状況を確認しにくくなる可能性があります。まず証拠を保存し、媒体の廃棄・追加分解を行わないよう伝えましょう。
個人がデータ復旧サービスを契約し、料金、解約、広告表示などのトラブルに遭った場合は、消費者ホットライン「188」へ相談できます。
188へ電話すると、最寄りの消費生活センターや相談窓口が案内されます。
相談自体は無料ですが、窓口につながった後の通話料金は利用者負担です。
国民生活センターは、全国の消費生活センターを支援し、消費者トラブルに関する情報提供やADRを行っています。
まずは188または地域の消費生活センターへ相談してください。
消費者庁は、消費者ホットライン188を設置し、消費生活相談の入口を案内しています。
個別の契約・料金トラブルは、原則として地域の消費生活センター等へ相談します。
DRAJでは、データ復旧業者とのトラブルについて、疑問の解消や不誠実と思われる対応に関する相談を受け付けています。
ただし、次の内容は受け付けていません。
高額な契約、損害賠償、媒体返却、業務データの損失などについて法的判断が必要な場合は、弁護士へ相談します。
脅迫的な請求、虚偽説明、媒体の持ち去り、個人情報の不正利用など、犯罪が疑われる場合は、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署へ相談してください。
一般社団法人日本データ復旧協会・DRAJは、データ復旧業界の健全な発展を目指す業界団体です。
DRAJでは、参加基準や復旧率表示に関するガイドラインなどを公開しています。
DRAJ加盟は、業者を比較する際の参考情報になります。
ただし、加盟していることだけで、次の事項が保証されるわけではありません。
DRAJでは、復旧率の表示をめぐる誤解やトラブルを防ぐための情報を公開しています。
業者選びでは加盟の有無だけでなく、復旧率の計算方法、成功条件、料金、作業会社も確認してください。
| 指標 | 主な意味 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| ISO27001 | 情報セキュリティマネジメントシステムに関する認証 | 認証の適用範囲にデータ復旧施設が含まれるか |
| プライバシーマーク | 個人情報保護の管理体制に関する認証 | 委託先・再委託先にも管理が及ぶか |
| DRAJ加盟 | データ復旧業界団体への加盟 | 加盟基準、ガイドライン、相談窓口 |
| 自社ラボ | 自社で実作業を行う施設・設備 | 所在地、入退室管理、再委託の有無 |
| NDA | 個別案件における秘密保持契約 | 対象情報、委託先、違反時の責任 |
認証や加盟があることだけで、個別案件の安全性が保証されるわけではありません。
認証の適用範囲、実際の作業場所、再委託先まで確認しましょう。
業務用PC、NAS、サーバー、外付けHDDに顧客情報、会計データ、契約書などが保存されている場合は、料金だけでなく情報管理と契約条件も確認してください。
どの情報を秘密情報とし、委託先・再委託先にも義務が及ぶか確認します。
受付会社と実際の作業会社が同じか、媒体をどの施設で扱うかを確認してください。
別会社や海外施設へ再委託する可能性があるかを確認します。
ISO27001やプライバシーマークの取得有無と、その適用範囲を確認しましょう。
作業用設備へ保存されたデータの保管期間と消去方法を確認します。
復旧できなかった場合、キャンセルした場合も元媒体を返却してもらえるか確認してください。
障害状態、実施作業、復旧結果を記載した報告書を発行できるか確認します。
媒体の紛失、誤配送、情報漏えいが起きた場合の連絡方法と報告期限を確認しましょう。
利用規約に、損害賠償の上限や免責事項が定められている場合があります。
媒体を社外へ持ち出せない場合は、現地診断・復旧に対応できるか確認してください。
法人契約の相談先について
消費生活センターは、原則として個人消費者の相談を扱います。法人契約のトラブルは、顧問弁護士、弁護士会の法律相談、保険会社、社内の法務・情報セキュリティ担当などへ相談してください。
料金・契約条件・情報管理を比較できる
データ復旧業者3社を見る
A. 高額な見積もりだけで悪質とは判断できません。
重度物理障害、部品交換、NAS・RAID、緊急対応などでは数十万円になる場合があります。診断根拠、作業内容、料金内訳を確認してください。
A. 個別案件を必ず復旧できると保証する表現には注意が必要です。
復旧率の分母、成功の定義、対象期間、一部復旧を含むかを確認しましょう。
A. 成功報酬でも、診断費、部品代、送料などが発生する場合があります。
また、業者が定める成功条件を満たしている場合は、必要データの一部しか戻らなくても料金が発生する可能性があります。
A. 業者の利用規約によって異なります。
指定ファイルの一部が戻った場合の料金と、どの状態を成功とするかを契約前に確認してください。
A. キャンセルできる業者もありますが、診断費、分解費、送料などが発生する場合があります。
診断前・診断後・作業開始後のキャンセル条件を確認しましょう。
A. 追加作業へ同意した記録があるかを確認し、見積書、契約書、メール、請求書を保存してください。
個人契約の場合は、消費者ホットライン188へ相談しましょう。
A. 媒体の所在地と作業状態を確認し、メールや書面で返却を求めてください。
返却を拒否された場合は、消費生活センターや弁護士への相談を検討します。
A. 媒体の使用は止めつつ、契約や支払いは急がず、見積書と規約を確認してください。
他社と比較する時間を認めない業者には注意しましょう。
A. DRAJ加盟は業者選びの判断材料の一つですが、復旧成功、料金、契約の安全性を保証するものではありません。
成功条件、見積もり、作業会社、情報管理も確認してください。
A. ISO27001は情報セキュリティ管理体制に関する認証ですが、個別案件の安全や復旧成功を保証するものではありません。
認証の適用範囲に、実際のデータ復旧施設が含まれるかを確認しましょう。
A. 個人契約の場合は、消費者ホットライン188または地域の消費生活センターへ相談するのが基本です。
DRAJ、弁護士、警察への相談が適している場合もあります。
A. 消費生活センターは、原則として個人消費者のトラブルを対象としています。
法人契約の場合は、顧問弁護士、弁護士会、保険会社、社内法務などへ相談してください。
A. 契約内容や請求状況によって、カード会社へ相談できる場合があります。
支払い停止やチャージバックが必ず認められるわけではないため、契約資料を準備して早めに相談してください。
A. 脅迫的な請求、明らかな虚偽説明、媒体の持ち去り、個人情報の不正利用など、犯罪が疑われる場合は警察へ相談してください。
緊急性がない場合は、警察相談専用電話「#9110」も利用できます。
悪質なデータ復旧業者を避けるには、料金の安さや復旧率だけでなく、診断根拠、成功条件、復旧不可時の費用、元媒体の返却、実際の作業会社を確認することが重要です。
また、法人データでは、NDA、作業場所、再委託、情報セキュリティ認証、データ消去なども確認する必要があります。
本サイトでは、料金体系、復旧不可時の費用、作業会社、重度障害への対応、情報管理などを調査し、信頼できるデータ復旧業者を紹介しています。
2026年1月調査時点でデータ復旧協会に所属する14社の中から、データに関する専門業者であり、サービス運営・マネジメントに関わる国際規格(ISO9001、ISO27001のいずれか)を取得している3社について詳しく調査しました。
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引用元:アドバンスデザイン公式サイト
(https://www.a-d.co.jp/datarecovery/agt/dr1168313/)
※参照元:アドバンスデザイン(https://www.a-d.co.jp/datarecovery/agt/dr1163113/)
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(https://www.a1d.co.jp/)
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