官公庁・自治体がデータ復旧を外部委託する際は、初期診断報告書、作業報告書、復旧結果報告書、復旧不可報告書、削除証明書、消去証明書、媒体返却・廃棄証明書に対応できるかを確認しましょう。
住民情報や行政文書、庁内共有データなどを扱う可能性があるため、データが復旧できるかどうかだけでなく、作業経緯・媒体管理・復旧後データの削除まで記録できる業者を選ぶことが重要です。
官公庁・自治体のデータ復旧では、民間企業以上に説明責任や情報管理が求められる場面があります。障害が発生した媒体に、住民情報、税務・福祉・教育関連データ、職員情報、行政文書などが含まれている場合、外部業者に媒体を預けること自体が慎重な判断を必要とします。
そのため、データ復旧業者を選ぶ際は、技術力や費用だけでなく、庁内報告や監査対応に使える証明書・報告書を発行できるかを確認しておきましょう。
このページでは、官公庁・自治体がデータ復旧を依頼する際に確認すべき証明書・報告書の種類と、各書類で見るべきポイントを解説します。
官公庁・自治体のデータ復旧では、復旧結果だけでなく、どのような経緯で作業が行われたのか、媒体やデータがどのように管理されたのかを記録に残すことが重要です。
特に、住民情報や個人情報を含む可能性がある媒体では、外部委託先の管理や復旧後のデータ削除まで確認する必要があります。
官公庁・自治体の媒体には、以下のような情報が含まれている可能性があります。
これらの情報を含む媒体を外部業者に預ける場合、情報漏えい対策や委託先管理が重要になります。
復旧作業の過程で、媒体をどこに預けたのか、誰が作業したのか、復旧後に業者側の一時保存データが削除されたのかを確認できる状態にしておく必要があります。
データ復旧が必要になる障害が発生した場合、庁内で障害発生の経緯や対応内容を報告する必要が出ることがあります。
たとえば、以下のような場面です。
作業報告書や復旧結果報告書があれば、どの媒体にどのような障害があり、どのような作業を実施し、どの範囲まで復旧できたのかを説明しやすくなります。
反対に、報告書がない場合、作業内容や結果を客観的に説明しにくくなるため注意が必要です。
データ復旧では、作業中に媒体のイメージデータや復旧データのコピーが業者側に一時保存される場合があります。
そのため、復旧が完了した後は、以下のような点を確認する必要があります。
官公庁・自治体では、復旧作業後のデータや媒体の扱いまで記録できる業者を選ぶと、情報管理上の説明がしやすくなります。
官公庁・自治体がデータ復旧業者に依頼する際は、以下のような証明書・報告書に対応できるか確認しましょう。
| 書類名 | 確認する内容 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 初期診断報告書 | 媒体状態、障害内容、復旧可能性 | 稟議・正式依頼判断 |
| 作業報告書 | 作業日時、作業内容、担当範囲 | 庁内報告・監査 |
| 復旧結果報告書 | 復旧できたデータ、容量、結果 | 復旧完了確認 |
| 復旧可能ファイルリスト | 復旧見込みのファイル・フォルダ | 必要データ確認 |
| 復旧不可報告書 | 復旧できなかった理由 | 庁内説明・記録 |
| 削除証明書 | 業者側一時保存データの削除 | 情報管理記録 |
| 消去証明書 | 媒体や納品後データの消去 | 監査・廃棄管理 |
| 媒体返却証明 | 元媒体の返却履歴 | 媒体管理 |
| 廃棄証明書 | 媒体を廃棄した記録 | 資産・情報管理 |
| 受領書・預かり証 | 媒体を業者が受け取った記録 | 輸送・預託管理 |
すべての書類が必ず必要になるわけではありませんが、媒体の内容や庁内ルールによって必要な書類は変わります。
特に、個人情報や機密情報を含む媒体を依頼する場合は、作業前に必要な報告書・証明書を確認しておきましょう。
初期診断報告書は、正式に復旧作業を依頼する前に、媒体の状態や復旧可能性を確認するための書類です。
庁内で稟議や発注判断を行う際にも、初期診断報告書があると説明しやすくなります。
初期診断報告書では、まず対象媒体の状態と障害内容を確認します。
確認したい項目は以下です。
障害内容が明確に記載されていると、復旧が必要になった理由を庁内で説明しやすくなります。
初期診断報告書では、復旧可能性と必要な作業内容も確認します。
確認したい項目は以下です。
官公庁・自治体では、媒体を外部に持ち出せるかどうかが問題になる場合があります。
オンサイト対応で済むのか、ラボ作業が必要なのかを初期診断の段階で確認しておきましょう。
初期診断報告書は、見積金額の根拠を確認する資料にもなります。
確認したい項目は以下です。
見積金額だけでなく、なぜその作業が必要なのか、復旧できなかった場合に費用が発生するのかを確認しましょう。
正式依頼前に費用条件を整理しておくことで、稟議や発注手続きが進めやすくなります。
作業報告書は、実際にどのような復旧作業が行われたのかを確認するための書類です。
庁内報告や監査対応、再発防止策の検討に活用できます。
作業報告書では、作業の基本情報を確認しましょう。
確認したい項目は以下です。
媒体を外部業者に預けた場合は、どこで作業が行われたのかも確認しておくとよいでしょう。
作業報告書では、実際に行われた作業内容を確認します。
記載されることが多い内容は以下です。
作業内容が具体的に記載されていると、どのような対応によって復旧が行われたのかを説明しやすくなります。
作業報告書は、専門的な内容だけでなく、庁内説明に使いやすい記載になっているかも確認しましょう。
確認したいポイントは以下です。
庁内で報告する際には、専門的な復旧作業の詳細だけでなく、障害の概要と対応結果を分かりやすく説明できることが重要です。
復旧結果報告書や復旧可能ファイルリストは、どのデータが復旧できたのかを確認するための書類です。
正式依頼前または納品前に確認できる場合、必要な行政文書や庁内データが含まれているかを判断できます。
復旧結果報告書では、復旧できたデータの範囲を確認します。
確認したい項目は以下です。
復旧できたデータ量だけでなく、必要な部署や業務に関係するデータが含まれているかを確認することが大切です。
復旧可能ファイルリストは、復旧できる見込みのあるファイルやフォルダを一覧化したものです。
確認したい項目は以下です。
官公庁・自治体では、復旧対象に個人情報が含まれる場合があるため、ファイルリストの確認方法や取り扱いにも注意が必要です。
復旧結果を確認する際は、業者任せにせず、必要に応じて利用部署や担当者が確認できる体制を整えましょう。
確認方法の例は以下です。
復旧データの容量が多い場合でも、重要フォルダや業務に必要なファイルを優先して確認するとよいでしょう。
官公庁・自治体のデータ復旧では、復旧結果だけでなく、作業報告書や削除証明書などの書類対応も重要です。
本サイトでは、「健全」「専門」「高品質」の3つの観点からおすすめのデータ復旧業者を紹介しています。
重要なデータの復旧を依頼する業者を探す際には、ぜひ参考になさってください。
データ復旧は、媒体の状態によっては復旧できない場合があります。
復旧不可報告書は、復旧できなかった理由や実施した作業内容を記録するための書類です。
復旧不可報告書では、なぜ復旧できなかったのかを確認します。
主な理由には以下があります。
復旧不可の理由が明確であれば、庁内への説明や再発防止策の検討に活用できます。
復旧できなかった場合の費用条件も確認しましょう。
確認したい項目は以下です。
成功報酬型とされている場合でも、診断費や出張費が別途発生することがあります。
復旧不可時の費用条件は、正式依頼前に確認しておきましょう。
復旧不可報告書は、単に「復旧できなかった」と記載されているだけでは不十分な場合があります。
確認したい項目は以下です。
官公庁・自治体では、復旧できなかった場合でも、適切な手順で対応したことを説明できる記録が重要です。
データ復旧を外部委託する場合、復旧作業中に業者側でデータを一時保存することがあります。
そのため、作業後に一時保存データが削除されたことを確認できる証明書が重要になります。
削除証明書では、復旧業者側に一時保存されたデータが削除されたかを確認します。
確認したい対象は以下です。
個人情報や行政文書を含むデータの場合、作業完了後に業者側にデータが残らないよう、削除証明書の発行可否を確認しましょう。
削除証明書や消去証明書では、どのような方法で削除・消去されたのかを確認します。
主な方法には以下があります。
復旧作業中の一時保存データを削除する場合と、元媒体を消去・廃棄する場合では、必要な証明書が異なることがあります。
どのデータ・媒体に対する証明なのかを確認しましょう。
削除証明書や消去証明書では、以下の項目が記載されているか確認しましょう。
証明書の記載内容が具体的であれば、庁内報告や監査対応に活用しやすくなります。
復旧作業後の元媒体を返却するのか、廃棄するのかによって、確認すべき書類が変わります。
媒体管理や資産管理の観点からも、返却・廃棄の記録を残しておくことが重要です。
元媒体を返却してもらう場合は、返却履歴を確認できる書類があると安心です。
確認したい項目は以下です。
庁内で媒体管理台帳を運用している場合は、返却記録と台帳の内容が一致しているか確認しましょう。
元媒体を廃棄する場合は、廃棄方法と廃棄証明書を確認します。
確認したい項目は以下です。
媒体に個人情報や機密情報が含まれる場合は、廃棄方法だけでなく、証明書に対象媒体や実施日が明記されているか確認しましょう。
媒体の返却や廃棄は、庁内の資産管理や情報管理と連動します。
確認したい項目は以下です。
データ復旧後の媒体の扱いについて、庁内ルールと業者の対応が一致しているか確認しておくとよいでしょう。
官公庁・自治体では、媒体を社外に持ち出せない場合があります。
そのような場合はオンサイト対応が検討されますが、現地作業でも報告書の有無を確認することが重要です。
オンサイト対応では、現地でどのような作業を行ったかを記録する現地作業報告書があると安心です。
確認したい項目は以下です。
オンサイト対応であっても、作業記録が残っていなければ、庁内説明や監査対応が難しくなる場合があります。
現地診断の結果、ラボ作業が必要になり、媒体を持ち出す場合があります。
その場合は、以下のような記録を確認しましょう。
官公庁・自治体では、媒体の庁外持ち出しに承認が必要な場合があります。
オンサイト診断後にラボ作業へ移行する可能性がある場合は、持ち出し時の書類対応も事前に確認しましょう。
現地診断だけでは復旧できない場合、ラボ作業へ切り替えることがあります。
その際は、以下の項目を確認します。
現地からラボへ移行する場合は、媒体管理と情報管理の両方を確認しておきましょう。
データ復旧業者を選ぶ際、費用やスピードだけを重視して、証明書・報告書対応を確認しないと、後から説明や監査対応に困る可能性があります。
証明書・報告書がない場合、以下のような説明が難しくなることがあります。
復旧作業そのものが完了しても、記録が不足していると、庁内説明に時間がかかる場合があります。
証明書や報告書がない場合、媒体やデータの取り扱いに関する証跡が不足する可能性があります。
たとえば、以下のような状態です。
住民情報や個人情報を含む媒体では、情報管理上の記録が不足しないよう注意が必要です。
報告書が不足していると、費用や責任範囲が分かりにくくなる場合もあります。
確認できないと困る項目は以下です。
依頼前に、どの書類を発行できるか、どの範囲まで記載されるかを確認しておくことが大切です。
官公庁・自治体がデータ復旧業者へ問い合わせる際は、以下の質問を使うと確認漏れを防ぎやすくなります。
| 質問 | 確認したい意図 |
|---|---|
| 初期診断報告書は発行できますか? | 正式依頼前の判断材料 |
| 作業報告書は発行できますか? | 庁内報告・監査対応 |
| 復旧結果報告書は発行できますか? | 復旧完了確認 |
| 復旧不可報告書は発行できますか? | 復旧不可時の説明 |
| 復旧可能ファイルリストは確認できますか? | 必要データの確認 |
| 削除証明書は発行できますか? | 一時保存データ削除の証跡 |
| 消去証明書・廃棄証明書は発行できますか? | 媒体処分時の記録 |
| 媒体の預かり証は発行できますか? | 媒体管理 |
| NDA・委託契約に対応できますか? | 情報管理・契約対応 |
| オンサイト作業時の報告書はありますか? | 現地作業記録 |
問い合わせ時には、媒体の種類、障害内容、含まれる情報の種類、庁外持ち出し可否、必要な書類を整理して伝えると、対応可否を確認しやすくなります。
初期診断報告書、作業報告書、復旧結果報告書、復旧不可報告書などを確認するとよいでしょう。
庁内報告や監査対応に使えるよう、障害内容、作業内容、復旧結果が分かる書類に対応できる業者を選ぶことが重要です。
復旧可能ファイルリストとは、復旧できる見込みのあるファイルやフォルダを一覧化したものです。
必要な行政文書や庁内共有データが含まれているかを確認するために使います。
削除証明書は、復旧作業中に業者側で一時保存したデータが、作業後に削除されたことを確認するための書類です。
住民情報や個人情報、行政文書などを含む媒体を依頼する場合、情報管理上の証跡として重要です。
復旧できなかった場合、復旧不可報告書があると庁内説明に役立ちます。
復旧不可の理由、媒体状態、実施した作業、今後の対応方針などを確認できるため、記録として残しておくとよいでしょう。
オンサイト対応でも報告書は必要です。
現地で作業した場合でも、作業日時、作業場所、立会者、作業内容、結果を記録できる報告書があると、庁内報告や監査対応に役立ちます。
媒体を業者に預ける場合は、預かり証、受領書、作業報告書、媒体返却証明、削除証明書などを確認しましょう。
輸送や保管の記録も重要です。
官公庁・自治体では、庁内説明や監査対応が必要になる場合があるため、可能な限り報告書・証明書に対応できる業者を選ぶことをおすすめします。
費用やスピードだけでなく、作業経緯や情報管理を記録できるかを確認しましょう。
官公庁・自治体のデータ復旧では、データが復旧できるかどうかだけでなく、作業経緯や情報管理の記録を残せるかが重要です。
データ復旧業者を選ぶ際は、以下の書類に対応できるか確認しましょう。
特に、住民情報や行政文書、職員情報などを含む媒体を外部業者に預ける場合は、作業内容、媒体の扱い、復旧後のデータ削除まで確認できる状態にしておくことが大切です。
オンサイト対応の場合でも、現地作業報告書や立会記録があると、庁内報告や監査対応に役立ちます。
官公庁向けのデータ復旧では、復旧技術だけでなく、証明書・報告書対応、情報管理、委託先管理まで含めて業者を選びましょう。
```2026年1月調査時点でデータ復旧協会に所属する14社の中から、データに関する専門業者であり、サービス運営・マネジメントに関わる国際規格(ISO9001、ISO27001のいずれか)を取得している3社について詳しく調査しました。
データ復旧の依頼を考えている方はぜひ参考になさってください。
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引用元:アドバンスデザイン公式サイト
(https://www.a-d.co.jp/datarecovery/agt/dr1168313/)
※参照元:アドバンスデザイン(https://www.a-d.co.jp/datarecovery/agt/dr1163113/)
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